今は昔、レトロな昭和の時代、琴平には数多くの映画館や芝居小屋ありました。
栄町の希望館(旧金陵座)、松竹、日本館、榎井旗岡の寿座、
そして旧金毘羅大芝居(金丸座)も当時の小松町で無声映画等を上映していたのです。
人口1万数千人の町に5館もの映画館があったのですから、
【映画館密度】なんてものがあったら、全国屈指?であったかもしれません。
ところが高度成長期に入り、テレビの普及と共に映画館は全て廃館してしまいました。
そんな中、琴平は金刀比羅宮や旧金毘羅大芝居(金丸座)、
門前町の情緒あふれるロケーションといった地域資源に恵まれ、
毎年なにかしらの映画、ドラマの撮影が行われてきました。
近年では「阿修羅上の瞳」や「最後の忠臣蔵」等の大ヒット作品も撮影されており、
今も、こんぴらは映画に縁の深い町であることに変わりないのです。
「2010年こんぴらエンタメ全国発信プロジェクト」では、映画館が消えた町で、
映画を愛するワーキング委員が、様々な手法・場所で
ユニークな映画館を実験的に復活させました。
今後も、このプロジェクトで取得したノウハウ・ネットワークを活用し、
レンタルショップにおいていないような古い名作(キネマ)を掘り起こし、
シネコンでは味わえない「ハンドメイドなこんぴらキネマ」の自主上映の展開を継続していきます。
そしていつか「こんぴら映画祭」の開催や琴平オールロケの映画制作等、
メンバーの「こんぴらキネマ」の夢は限りなく拡がります。